【佐藤和志氏プロフイール】    
昭和22年4月7日 矢島町生まれ
41年3月31日 秋田県立由利工業高校卒
44年2月15日 大釜温泉経営
56年6月 1日 鶴の湯温泉経営
平成元年 有限会社鶴の湯温泉代表取締役
6年4月 別館山の宿開業
17年 4月 駒ヶ岳温泉開業
(審議委員歴)
平成19年4月 秋田県温泉審議委員
19年 仙北市観光審議委員
(民間団体歴)
平成13年 日本秘湯を守る会副会長
15年 田沢湖町観光協会会長
日本温泉学会理事
16年 日本温泉協会理事
18年4月 株式会社アロマ田沢湖取締役
(受賞等)
平成14年 岩切章太郎賞   宮崎市
15年3月10日 観光カリスマ     国土交通省
19年1月5日 中小企業活性化伝道師

平成22年度 鳥海山の会 第1回 講演会
                             平成22年5月22日 由利本荘市鶴舞会館

 中学1年の時川で溺れた恥ずかしい思いから矢島を離れなければと思った。高校卒業後東京で3年生活した後、父親が温泉宿を始めることになり帰郷。借金を返すまで温泉宿をやってみようと思ったが都落ちの負い目を感じていた。
 鶴の湯温泉は元禄時代にはじめられ、13代続いた乳頭温泉で最も古く格式がある温泉である。
 その前は42年前に大釜温泉の経営にあたったがバス停の前にありながらほとんどお客は来なかった。父親はアイデアや先見の明はあったが、風呂敷を広げたがる方で、母親のお陰で6人の兄弟が育ったと思っている。鳥海山には中学校3年の時に初めて登ったが、新山頂上で涙が止まらなかったことを覚えている。
 温泉の経営にたずさわり42年、今日では全日空でお客さんの評価の高い観光施設3件の中に選ばれるまでになった。一緒に表彰を受けたのがディズニーランドなので、それほど高い評価を受けたことに多少とまどいも感じている。ホテル旅館の評価でも連続12年第1位に選ばれている。毎年12月になるとJRが鶴の湯のポスターの写真撮影にくる。
 一時鶴の湯の雪崩事件の時に風評被害で乳頭温泉郷の客足の心配をしたが、成田空港にポスターを掲示(1年500万の費用)、あまり評判の良くなかった田沢湖産の山の芋を鍋にして売り込み、今では山の芋鍋が有名になり、きりたんぽ、しょっつる鍋と並んで紹介されるまでになった。NHKの昼時日本列島で紹介、平成13年にはTBSの一度入って見たい温泉に出演するなど、いつのまにか第1位の温泉宿になっていた。昨年茅葺きの建物が国の登録文化財になった。
 由利本荘の皆様には、お客のいない大釜温泉時代には大変お世話になった。東京を目指していたわけだが、42年たってみるとこれが正解なのかなと感じている。今になれば過去のことは今のためにあったのだなと感じている。
 鳥海山の水の恵み、目に見えない鳥海山の影響を受けていると感じる。外に出てみると自分のいるところの良さがわかる。お金では買えないありがたさを感じている。

鳥海山の会第1回講演会を開催しました。約70名の参加者があり、今や全国のみならず、お隣韓国でも 有名になっている鶴の湯温泉社長、佐藤和志氏からご講演をいただきました。