5月11日に決定した鳥海山の日制定記念イベントを由利本荘市森子で開催しました。当日は120部用意した資料がほぼ無くなるほどの多数の参加者においでいただき、会場の森子町内会館が満杯になるほどの大盛況でした。

 第1部は視察研修として、現在国史跡指定候補として申請中の森子大物忌神社を、由利本荘市教育委員会文化課 三浦良隆氏の解説を受けながら視察しました。
 約300段の石段を登りながら、要所要所で解説を聞きながら、ここが鳥海山滝沢口の起点で、また滝沢修験組織の活動拠点であり、また滝沢修験の鳥海山遙拝所として大物忌の神を祭る聖地であったことを学びました。神社の境内はもとより、社殿の中に入り、宮司さんより神社の由来、歴史、ご神体、お祭りの様子などの説明をいただきました。さらに社殿から50mほど上ったところにある鳥海山石をお参りしました。

 第2部 は「おらほの山”鳥海山”、そして秋田」と題して、NHK秋田放送局 局長 前田 成志 氏 の講演会を開催しました。
 近年、地方の衰退がささやかれ、特に秋田県は全国の中でも、いろいろな面で後進県としの位置づけに甘んじているわけですが、前田 氏によれば逆に秋田県は地域の力が豊富に残っており、世界規模の変動をもろにあびない、環境に優しい県であり、均一化している日本の風景の中で、豊かな自然と地域文化、食文化が一体となった、これからの可能性を秘めている県であるとのことでした。秋田県民を勇気づける、元気の出る話をお聞きし、これから秋田県のとるべき道筋が見えてきたような講演会でした。
 講演後の質疑応答についても、多数の方からご質問、ご意見をいただき、前田氏から鳥海山の素晴らしさ秋田の良さ、をアピールするためにどうすべきか、ということについてヒントをいただきました。
 

 森子大物忌神社大鳥居の前で、由利本荘市教育委員会文化課 三浦良隆 氏 の解説を受けました。
 三浦氏は、今回の国史跡指定候補申請の中心となって国に働きかけを行っています。また当鳥海山の会の役員としても活躍中です。
 



大鳥居の前で解説に耳を傾けている参加者
一の鳥居から百二十段ほど上ったところにある、二の鳥居前で、神楽座跡などの説明を受ける参加者。ここから上はかつては女人禁制だったそうです。
護摩壇跡の解説を受ける参加者。明治になって、廃仏毀釈により護摩壇は使われなくなり、一時は草にうもれてしまっていたそうです。
安政3年再建といわれる、重厚な社殿、社殿の右側には樹齢500年といわれるご神木の大杉の木があります。
社殿を参拝後、社殿に入り森子大物忌神社宮司さんより解説をいただきました。
 かつては、本地仏の薬師如来像にちなんで、この神社は薬師神社と呼ばれていたそうです。薬師如来をはさんで日光、月光菩薩の三尊像、十二神将像が安置されています。
江戸時代の作といわれている、薬師如来像前に安置されている十二神将像。
社殿左手から続く鳥海山登拝道を約50m上ったところにある、鳥海山石。形が鳥海山に似ているということでここに祭られています。
この道が、鳥海山滝沢口道の起点となっていました。
第2部の講演会場、森子町内会館に参集した参加者。会館始まって以来の多数の方にご参加いただきました
講演に先立って、鳥海山の会、会長 荘司昭夫の挨拶
講演者NHK秋田放送局 局長 前田 成志 氏
山口県出身で昭和51年NHK入局以来各地の放送局で報道番組制作に携わり、平成9年には報道局制作センターで、おなじみの「おはよう日本」のチーフプロデューサーとしてご活躍されました。平成18年から秋田放送局長として現在にいたっております。
前田さんは秋田の素晴らしさ、魅力について、ホンマモンという言葉で語ってくださいました。私たちが忘れかけていた秋田の良さ、魅力について、再認識をさせてくれました。ホンマモンの県として世界に発信できる魅力を持った県である秋田。今後はいかにその魅力をアピールできるかにかかっている。
個性や、魅力を輝かせていく県としてアピールを続けていくことが重要である。との言葉が印象的でした。
参加者から30分にわたって質疑や意見が出され、その一つ一つについて、前田さんから回答をいただき、また秋田の魅力を伝えるためのヒントをいただきました。参加者の熱のこもった発言に会場から何度も拍手がわきおこっておりました。中にはもっとNHKで鳥海山の魅力について伝えてほしいとの要望も出され会場をわかせました。
鳥海山の日制定記念イベント

2009/5/10
 秋田県由利本荘市 
  * 森子大物忌神社
  * 森子町内会館